まるで名言・格言のように・・・
ワインのことがよくわからなくたって、
それがワインを飲んじゃいけない理由にはならない。
---パポテペパン店主 中森周
ワインは難しい。僕もそう思います。
たぶん一生かけても理解することなどできない、でもそれだからこそ面白いと思っています。
さて、ワインが難しいと拒否反応を示される理由はたくさんあると思いますが、
①ブドウの品種は5000種類以上もあるらしく覚える気にならない
②ラベルは基本的に外国語で何が書いてあるのかわからない
③グラスを回しながら飲むのは知っているけど、どちら向きに回すのが正しいのかわからない
④飲んだ時にコメントを言わなければいけないような圧迫感と、何を言えばいいのかわからない無力感と、なぜか感じてしまう羞恥心・・・
パッと思い浮かぶだけでもこれくらいはありそうですね。これらに対する、僕の考えは…
①覚えなくって全然OK! たぶんほとんどのソムリエも覚えてません(笑)
②大丈夫です! 僕もだいたい読めません。“読む”より“飲み”たい!
③これは。右利きの方は上から見て反時計回り、左利きの方は時計回り、だとこぼれちゃった時に他人にかかりにくいと言われています。※南半球だと反対になるのか?は未確認。
④知るかっ!楽しく飲もう♪
です。
以上を整理するとワインを飲むまでに実に『選ぶ時』と『飲む時』の二度も障壁が待ち受けているようです。心ポキッ。と、ならないように。
●ワインを『選ぶ時』の障壁の越え方。
ヤヤコシイヨコモジを覚える必要はまったくありません。
これは美味しい!と感じたものに出逢えた時にお手元のスマホでパシャ。
その写真を見せながら酒販店店員にご相談下さい。
ご自身の好みを伝えるのは難しいと思います(自分の好みを把握することは意外と大変!)、
でもその時の希望を伝えるのは比較的易しいのではないでしょうか?
好みと希望、似ているようですが、答え方がまるで変ってくるはずです!
●ワインを『飲む時』の障壁の越え方。
ワインは嗜好品です。誰が何と言おうと、美味しいか美味しくないかは主体的な判断が一番尊い事です。ワインの銘柄の優劣、価格の高低、どれだけ有名な人であろうと他人の評価は一切関係ありません。
複数人でワインを飲んでいる時にコメントを求められたら、難しく考えずに感じたままを表現するのがよいでしょう。
ただ一つ、重要なことは『否定的な表現を避ける』ということです。
酸っぱい、渋い、単調な味などと否定的に言うと、同じワインを美味しいと感じて楽しんでいる人の気分をほぼ害することとなるでしょう。それぞれ酸味がしっかりとした、渋みが豊かだ、シンプルだなどとプラス表現に置き換えることで、聞く耳に優しくなります。
ワインの良いところを探してみよう
---パポテペパン店主 中森周
★ちょっとだけ専門的な話をしますと。
人の舌にある味覚受容体や、鼻にある嗅覚受容体は人によってその数や能力に大きなバラつきがあることが判ってきています。
これは他人に感じ取れて、自分に感じ取れない香りがあったり、他人と自分とで感じる味わいに違いがあるということ。自分は自分でいいってことなんです♪
「ワインに対する感じ方(=表現)」には共感することがあっても、相手のそれを否定するようなことは何にもないのです。
---パポテペパン店主 中森周
ワインのことをよく知らなくても美味しいものに出逢うことはできるし、楽しんで飲むことができるということが少しお判りいただけたのではないかと思います。
しかし、ワインのことを少しでも知ると、驚くほど世界の見え方が変ってきます。
『難しいまま』から、『少しは知ってる』へ知的好奇心が満たされる旅へ出てみませんか♪
ブドウを足で潰しているところの筆者
ワインを求めてパポテペパンまで足を運んでいただいたお客様には、気軽にワインをおもっくそ楽しんでいただきたいし、美味しい!!って絶叫してもらいたい!(笑)と考えております。
そのために僕は勉強してきた経験を活かし最大限のナビゲートをさせていただきます。なんなりとお申し付け下さいませ。
---パポテペパンソムリエ 中森周